• EN
  • JP
thumbnail

ギターのダウンチューニングを行うにあたって最適な弦のゲージについて考察します。その上でオススメを紹介したいと思います。

ダウンチューニング用の弦選びは難しい

ラウド系のギターをプレイする場合はダウンチューニングを用いる場合が多いと思います。

チューニングを2音、3音と下げていくと一般的な 09-42 などのゲージでは緩くなってしまって厳しくなってきますよね。

そうすると太いゲージの弦を張る必要が出てきますが、太くし過ぎてもなんかしっくりこなかったり…。

これがベストといえるものにたどり着くのって結構難しいです。そして沼にハマる…。

ジャンルやプレイスタイル、好みに合わせて気持ちの良い塩梅の弦を見つけることが重要ですが、意外と参考になる資料って少ないのかなと思います。

ダウンチューニングとは

そもそもダウンチューニングとは何でしょうか。

ギターのチューニングは、通常1弦(高い方)から E, B, G, D, A, E となっています。

これより低い音に合わせるとダウンチューニングとされます。

ボーカルのキーの調整などのために用いることもありますが、ことラウド・メタル系においてはチューニングを下げることでヘヴィな質感を追求するため、過激にチューニングを下げることが多くあります。

メタルコア、デスコア、ハードコア、デスメタル、等のジャンルは2音とか3音とか、ゴリゴリにダウンしたりします。

7弦、8弦といった低音が増えた多弦ギターも存在しますが、音の質感がかなり変わってくるので、敢えて6弦ギターでダウンチューニングをする場合も多いです。

ドロップチューニング

ダウンチューニングの中でもドロップチューニングと呼ばれるものがあります。私の知る限りではドロップチューニングを取り入れているラウド系のバンドは非常に多く、ラウド界隈では寧ろこちらがスタンダードなチューニングとすら言えるように思います。

そんなドロップチューニングとは6弦のみ、他の弦より更に1音下げるチューニングです。

例えばドロップDチューニングなら、レギュラーチューニング + 6弦のみ1音下げ。

ドロップCなら、全弦1音下げ + 6弦のみ2音下げ、といった感じになります。

これによって、6弦ルートのパワーコードが指1本で弾けるようになり、ヘヴィリフを鳴らす際のプレイアビリティが非常に向上するんです。

弦の太さについて

基本的にはチューニングを下げるほど弦を太くしていくことになりますが、弦の太さによって弾き心地もそうですが、音の質感がかなり変わってきます。

だからこそ、太さをどのくらいの塩梅にするかが悩ましいんですよね。

ちなみに弦の太さによる音の違いについては下記に詳しく書いています。

個人的には、細すぎず太すぎずギリギリの所を狙いたいですね。

参考曲を紹介

いくつか動画を貼るのでギターの音を中心に聴いてみてください。少し古い動画中心ですが執筆現在も資料としては十分参考になるかと思います。

まず下記が、弦の張りが緩い例です。

7弦を使用してますが、7弦らしい質感を通り超えて更に限界までダウンチューニングをしてダルンダルンな音です。そこから生まれるのがこの強烈な粘り気。

 

一方、弦のテンションを割と保ってるいるのが以下。こちらも7弦でチューニングはドロップAですが、ヘヴィかつタイトな感じ。多弦を使うことで作りやすい質感はこういう感じです。

 

ちなみに6弦のギターだとまともに鳴るのはドロップA#(2音+3音下げ)辺りが限界かなって感じで、それ以上下げるとまた特殊な感じが出てきます。6弦ドロップA#の曲は以下。これが6弦らしい音という感じです。

スケールを考慮すべし

フェンダー系のギターとギブソン系のギターで、スケール(弦長)が変わってきて、フェンダー系の方が長いです。

  • フェンダー系:25.5インチスケール
  • ギブソン系:24.8インチスケール

出来ればフェンダー系の長いスケールの方がダウンチューニング時でも弦のテンションを保ちやすいです。ブリッジはアームが無い固定タイプのものだと尚良し。ハードコア系だと敢えてスケールの短いレスポールでダルンダルンにしているケースも多いですね。

※更にスケールが長いバリトンギターなるものもありますが、これはまた全然音が違ってきます。

オススメの弦

ここまでの内容を踏まえて、私的にバランスが良いと思うオススメの弦を紹介します。

前述の通りドロップチューニングを採用するケースが多いと思いますのでドロップチューニング前提です。高音弦は割と適当で大丈夫なので、6弦ギターの6弦を基準に考えて弦を選んでいます。

ドロップD(D, A, D, G, B, E)

ドロップDくらいならそこまで気にしなくてもあまり問題ないと思います。

ノーマルゲージでも問題ないと思いますが、少し太くして 6弦48~49 くらいにしておくと緩さを感じずに弾けます。

ドロップC#(C#, G#, C#, F#, A#, D#)

この辺りからレギュラー弦だと緩さが気になってくる感じになります。

ドロップ C# では、6弦50くらいがバランスの良い塩梅でしょう。

ドロップC(C, G, C, F, A, D)

ドロップCというと定番のドロップチューニングというイメージですが、10-52 のような「ライトトップ-ヘヴィボトム」的な弦がよく合う領域です。

6弦52は大体どこのメーカーでもヘヴィゲージとして扱っているので、弦メーカー選びで困らなくて良いです。

ヘヴィゲージの選択肢が少ないエリクサーでもバッチリですよ。

ドロップB(B, F#, B, E, G#, C#)

Slipknot が用いているチューニングですね。

細めなら上記と同じく10-52でも良いですが、一段階太くして 11-54 か 12-56 くらいがジャストフィットします。

12-56 は下記で紹介します。

ドロップA#(A#, F, A#, D#, G, C)

6弦3音下げ。普通の6弦ギターだとこのくらいまでのダウンが限界な感じです。

この際は 12-56 がジャストフィットですね。

もっと太くすると6弦がブーミーになってきてブリッジミュートのズンズン感が変わってきます。6弦56辺りが境目かなという印象です。

LostmortalでもドロップA#を採用していたりします。

弦のメーカーについて

弦のメーカーによってテンション感が変わってきたりはしますが、どこのメーカーのものにするかは好みで良いと思います。

個人的には、エリクサーかダダリオの NYXL を愛用しています。基本エリクサーで、好みのゲージが無い時に NYXL という感じですね。NYXL の方がゲージセットが豊富なので。

どちらも割高の弦ではありますが耐久性が高いのでコスパ自体は悪くないですよ。

まとめ

求める音や質感、ジャンル、好みによってベストな答えは変わってきますが、私なりにたどり着いた結果を紹介させて頂きました。

今回紹介した内容は、極力太くしすぎないことを念頭にしつつゲージを上げていくようなセレクトです。

ですが中には結構ゴリゴリに太い弦を張る事を好む人もいたりするので、色々試してみて自分なりのベストを見つけられると良いと思います。

弦のゲージで迷った際には参考にしてみて頂ければと思います。そして気持ちよくヘヴィサウンドを鳴らしましょう!

こちらもどうぞ