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ヤマハのモニター系機材は優秀ですね。DTMのミキシング用途における良質なモニターヘッドホンが欲しくて、YAMAHA HPH-MT8を購入しました。定位感が素晴らしくて感動していますが、音質や装着感など詳しくレビューさせて頂きます。

YAMAHA HPH-MT8 を購入した背景

以前は自作した防音室に住んでいたものの、現在の私の住居は比較的音の漏れやすい安めのマンションです。なのであまり大きな音を出せる環境ではないんです。

隣と下の住人が何故か毎日めっちゃむせているのが聞こえてくるのですが(大丈夫なのか…)、声の聞こえ方から考えるに殆ど音は出せないと思って良さそうな感じ。

外の音も結構入ってきますし…そのような状況下でモニタースピーカーメインでのDTM活動は厳しいと判断しました。

その代わりにヘッドホンはミキシング用途でもちゃんと使える良いものを買おうと思い、今回紹介する YAMAHA HPH-MT8 を購入するに至りました。

いろいろ調べた結果、モニタリング用途としては最高峰と思われるヘッドホンです、否が応にも期待が高まります。

YAMAHA HPH-MT8 とは

ヤマハのモニターヘッドホンのトップモデルです。公式の謳い文句(一部抜粋)は以下。

「すべての音を、見るために」
どこまでも原音に忠実であること、音色や音像定位の微細な変化を厳密に再現できること。 業務用ニアフィールドモニタースピーカーの世界的なデファクトスタンダードとなったNS-10MシリーズからMSPシリーズ、HSシリーズに至るまでヤマハが一貫して譲らないスタジオモニターの設計理念をヘッドホンに凝縮しました。

Amazon など各所のレビューも色々見た感じ、ミキシング用途に使えるヘッドホンとして良さげな選択肢に思え、上述の通りですが今回の私の目的に合っていると判断した次第です。

とにかく音色や音量、定位感や奥行きを極力正確に出力してほしかったのですが、HPH-MT8 はまさにそういうニーズに特化したヘッドホンですね。

本記事の比較対象

比較に関しては、あまりまともに比べられる感じのものでなくすみませんが、所有しているモノとの比較を混ぜながらレビューを書いていきたいと思います。

AKG の K240 Studio と、あと遠い記憶ですがローランドの RH-300。価格帯も用途も異なるモデルですが何卒…参考までにという事でよろしくお願いします。

なお、K240 Studio は別に記事を書いていますので良かったらこちらも。

YAMAHA HPH-MT8 の音について

さて本題に入っていきます。早速音についての感想を書いていきたいと思います。

定位感が素晴らしい

冒頭にも書きましたがこちらの YAMAHA HPH-MT8、特筆すべきは圧倒的な定位感の分かりやすさです。

全体としてもヤマハらしい優等生っぽい感じが存分に出ている印象で、非常にクリアで綺麗に鳴ります。その中でも定位感の見える具合についてはマジで圧倒的だと思います。

どこに何の音がいるかが手にとるように把握できますね。ややのっぺりしてはいるものの奥行き感に関しても然りで、位置感がつかみやすいです。

固めの音

音の質感については、ミドル~ミッドハイの密度が高いのか、パキッとした固めな感じの音です。クリアでハキハキした感じですね。

定位感の良さも相まってオケの輪郭がつかみやすいですね。

比較対象が比較対象なのでセミオープンと比べたらそりゃ固いという感じもしますが、恐らくそれを抜きにしてもパキッとした固めの音だと思います。

しっかり輪郭を掴めるようにという点は狙って設計されているのかなという解釈。

ただ、聴いていて気持ち良い音かというと微妙かなとは思います。クリアなのは良いんですが、そこに関しては良くも悪くもヤマハっぽい感じだと思います。

ミドル強めロー弱め

特性は限りなくフラット寄りのはずですが、上述の通りパキッとした硬めの音でミドル~ミッドハイがやや強いのかなと思います。

そして低域は少し弱めですね。

HPH-MT8 で気持ち良く聴こえるバランスに低域を調整すると、他の環境で聴いたときに低域モリモリになっていたりします。

そこは少し意識して気を付けていきたいところかなと感じました。

しかし低域が見えないということでは決してなく、低域の定位感や解像度感は本当に素晴らしくて、モニタリングは細かいところまで詳細に見通すことができます。

これまで使っていたヘッドホンだと、なんとなく低域がよく出ていてカッコよく聴こえるものの、細かいところで何がどうなっているのかを掴むことができなかったんですよね。。

それでいつも低域のミキシングには苦労していたのですが、HPH-MT8 の導入によってそこが解消されたのは個人的にむちゃくちゃデカい利点でした。あとは腕の問題だ。。

ペッタペタではない

密閉型でフラットで固めの音なので、正直なところ、特にリスニング目的でふくよかな音を求めると多少のっぺりしている感じは否めません。

しかし、 MDR-900ST のようにペタペタに張り付いている感じはなく、ある程度空気感も掴むことが出来ます。

この辺もミキシングに不要な要素では決してないので(推しポイントではないものの)考慮はされている感じだと思います。

装着感について

K240 Studio と比べると少しだけ重く疲れますが気になる程ではないかなという感じ。(ここは比べていいかなと)

フィット感自体は良好でずれにくいです。動いていても外れにくいですね。さすがにヘドバンすると落ちますが、それは殆どのヘッドホンがそうでしょう。

それから、MDR-900ST のイヤーパッドが使えるみたいなので手入れして長く使うのに便利そうです。

しかしずっと使っているとなぜか耳の穴が痒くなってきますね。これは私だけでしょうか…なんなんだろう(笑)

まとめ

これまで書いてきたことを纏めると以下のようになります。

  • 定位が非常に見えやすい
  • 音は固め
  • 乗り換える機種によってはミドルが強くローが弱く感じる可能性有、ただし低域の分離感は良好
  • ミキシングのしやすい音
  • リスニング用としてはつまらない
  • フィット感は良いが少しだけ重いかも

音楽を楽しむというよりは、音を見るためのヘッドホン、という方向性がハッキリした製品かなと思います。

鳴っている音を的確に捉えてミキシングしていくのに最適なヘッドホンでしょう。

とにかく細かいところまでしっかり「見える」傾向なので、今回ミキシング目的で購入したため正解だったかなという所感です。

少なくとも今までの環境よりは格段にミキシングがやりやすくなりました。

正直リスニングとして聴いている分には必ずしも好きな音質ではないですが、しっかり音が「見える」ということの価値を実感できて、マジで買ってよかったと思えています。

ミキシング用のヘッドホンを検討している方にはかなりオススメできると思います。天下のヤマハクオリティで意外とお値段も現実的です。

商品情報

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