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リリースしたアルバム音源のミキシングについて、実際の処理を公開します。当記事はギターのバストラックについてです。

はじめに

ギターは単体トラックを4本重ねて、その4本をバストラックに送り更に処理をしています。

当記事ではギターバストラックについて紹介します。

単体トラックの記事はこちら。

▶【ミキシング公開します】ギターの処理① 単体トラック

参考音源

処理1 バスコンプ

いわゆる接着効果を謳われているバスコンプレッサーを挿してトラックにまとまりを与えます。

私が使用しているのはWavesのSSL G-Master Buss Compressor。古いプラグインですが綺麗に纏まってくれます。但しハイパスサイドチェインがないのでこういう低域に重要な成分を含まないトラックに使い所は限られます。

ディストーションギターは元々ダイナミクスが少ない上、単体トラックでもSSLのコンプをかけているのでGR2dbくらいで軽くかけてやるだけで十分いい感じです。

処理2 EQ

オケの中での帯域整理と質感調整のためのEQです。拘らなければローカットだけ入れておけばOKですが、私はM/Sに分けて少し細かく追い込んでいます。

ローカット

ギターは中音楽器のため超低域は不要ですが、箱鳴りや膨らみなどマスキングしやすい要素を含んでいるためローカットを入れます。

どの辺からカットするかはジャンルやバランス次第ですが、私のようなラウド系のジャンルでは、重さを失わないギリギリの所まで残してそこからバッサリ行くイメージで良いと思います。大体100hz付近ですね。Djentはもっと上から落としてシャカシャカした感じを出すみたいです。

私の処理ですが、M/Sでフィルターのカーブを変えています。

Sideはオケ全体で見ても低域が不要なため急なカーブ(48db/oct)でバッサリ落とすことでスッキリします。Midは不自然な感じにならないように少し緩めのカーブで落として、ベースの低域と自然に馴染むようにしています(といっても24db/octですが)。

低域の調整

ローカットした所よりも上の帯域=ギターのローエンドの部分=~200hz台。

ベースのおいしい帯域と被っているので、少し削ってやることでバランスが良くなります。ギターが軽くならない程度にシェルビングで落とす感じ。

ハイカット

これはやってもやらなくても良くて、バランスと目指すゴール次第です。

ギターは10khzから上はホワイトノイズ成分なので、そこをコントロールすることで質感の調整をします。

今回は迫力を保ちつつタイトで丸めにしたかったので、M/SでSideのみハイカットを入れました。

プラグインはM/Sで追い込めて音も自然な、OzoneのEQを単体で使用しています。キャプチャはSideの方ですね。

処理3 ステレオ感の調整

Waves Centerを使用してM/Sの音量調整をします。

Sideを上げて広がり感を出し、その分Midを下げて他の楽器が出てくるように領域を譲ります。これをやることで他の楽器を埋もれさせることなく、ギターがゴリゴリに前に出たミックスにすることが出来ます。但しやりすぎ注意であくまで自然にやるべきです。

Waves CenterにはEQパラメーターもついていますがそれに関しては上段の処理で完了しているため使用していません。

処理4 マキシマイザー

ここまでで処理は終わりですが、各バストラックにマキシマイザーを掛けることで全体の音圧を稼ぐことが出来ます。

但しダイナミクスは失われるので使い所は選ぶ必要ありですが、このジャンルのリフギターはまさに使い所。

また、Waves L系のギチギチした感じもジャンル的に相性良しのため、Lの音が欲しいという側面もありました。

今回はL2使用。とはいえやり過ぎないようにGR3dbくらいで調整しています(キャプチャ下手ですが)。あとバストラック使用ではディザーはOFFる感じで。

処理5 テープシミュ

質感アップのおまじない。笑

Black Rooster Audio の Magnetite 赤テープを挿してみた所、腰が据わって重心が太くなったので採用しました。

まとめ

これでギターの処理は完了です。ギターだけで結構な数のプラグインを使っていますが、必須な処理ばかりでもないかも知れません。

音源は下記で入手可能となっています。宜しくお願い致します。