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先日リリースしたアルバム音源のミキシングについて、実際の処理を公開しようと思います。実際の音と処理方法をセットで公開している事例はあまり多くない気がするので何かしら参考になれば幸いです。

はじめに

ギターは単体トラックを4本重ねて、その4本をバストラックに送り更に処理をしています。

当記事ではギター単体トラックについて紹介します。

バストラックについてはこちら。

▶【ミキシング公開します】ギターの処理② バストラック

参考音源

同一アルバム内の曲は基本的な処理を共有しているのでどれでも良いですがとりあえずこれを聴きながら参考にしてみて頂ければと。

処理1 プリアンプ

ライン録りそのままの音では少々いなたいと感じるため、ミキシングに入る前に生音を整える目的でプリアンププラグインを挿しています。掛け録りでもいいかもしれません。

とりあえず所持しているLindell 6x-500で、若干ゲインを持ち上げてやることで後の処理をした際に元気の良い音になってくれます。それと打ち込み音源に比べてハイ落ちしている印象があるのでハイブーストを適量。

処理2 アンプシミュレーター

BIAS AMP、BIAS FXを使用。2を買う前から作っていたのでBIAS AMPは初代です。

こちらは音作りなので割愛しますがTSブースターからのOrangeアンプをシミュレートし、各トラックでマイキングのバランスを変えています。

処理3 ブリッジミュートの膨らみを補正

ラウド系定番の下処理。

ブリッジミュートでズンズンやった時に低域が膨らみ、そこだけコンプが強くかかったりマスキングが発生してしまうので、不要な膨らみを補正します。

基本的なやり方としては、マルチバンドコンプかダイナミックEQを使って、ズンズンやって膨らんだ時にだけスレッショルドが当たるようにしてピンポイントで抑える感じです。

私はNeutronのEQでやっています。キャプチャがうまく撮れてませんがスレッショルドが当たって3~6db抑えるくらいになるよう調整するのが良いかと思います。帯域はアナライザーを見つつ大体100hz台にかかるようにすると良い感じ。

なおバストラックでやっても良いですが単体にそれぞれやった方がすっきりするように思います。

処理4 ダイナミクスと音色の調整

ここからやっとミキシング処理というか、ミキシング的な音作りです。

Waves SSL 4000 CollectionのEチャンネルを使います。(SSLチャンネルは全トラックに挿しとくと良い)

これのコンプが非常に綺麗に音が整うのでGR2~3db以内で薄っすらかけてやります。ディストーションギターは元々ダイナミクスが少ないので本当に薄っすらでOK。

それから音作り面で、アンプシミュではやり切れなかった細かい帯域の調整。今回は1~1.5khzの固めのミドルがもう少し欲しかったのでちょっと盛りました。

処理5 位相補正

音を重ねていくと位相が干渉して音が痩せたりうねったりということが発生します。

これを手動で補正すると結構大変なのですが、自動で補正してくれるプラグインがあるので是非使いましょう。

私が使用しているのは Melda Production の MAutoAlign というもの。各トラックに挿してグループを選択してAnalyzeを押してやるだけで位相問題解決。

処理6 パンニング

今回はDAWのパンを使わず、DeePanpot というプラグインでパンニング処理をしています。

ハース効果というものを使って、より現実的なパンニングが出来るということで、詳しい原理は理解していないのですが、DAWのパンを使うのに比べて若干丸くなるものの臨場感のあるパンニングが出来ます。

ちなみに各トラックの内訳は、LR100、LR75(-4db)です。このバランスだと内側の2本はほぼ存在感はなく厚み要員ですね。

まとめ

これらをバスに纏めて更に処理をしていくわけですが、音作りを含むとはいえ既に結構な数のプラグインが刺さってますね^^;

また実際の音はインターフェースや竿、ケーブルなどでも変わってきます。※サムネのようなイカしたギターは使っていません。

次回はバストラックの処理を公開していきます。

なお音源は下記で入手可能となっています。宜しくお願い致します。

https://lostmortal.bandcamp.com/album/journey-to-the-stars