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モデーアというメーカーの商品を扱うネットワークビジネスに勧誘されたことがあります。ネットワークビジネスと聞くと何となく良からぬイメージがありますが実際どうなのでしょうか。経験談をお話しします。

はじめに

今回お話する、私が勧誘された組織についてはその後指導が入り、現在はコンプライアンスやモラルレベルはかなり改善されているそうです。

また、本件は直接的にはモデーア社側の問題ではなく、同社製品を扱う個人事業者間の問題になります。

私の見解として、モデーア社については決して悪質な企業ではないと結論付けていますので、その点は予め補足させて頂きます。

ネットワークビジネスとは

マルチレベルマーケティング、MLM、マルチ商法、ねずみ講…。

ヤバそうな関連ワードが連なりますが、この中で違法なのはねずみ講です。

他はいわゆるネットワークビジネスと同義ですが、それ自体は実は怪しいものではなく、普通に世の中にあるビジネスモデルの1つだったりします。

詳しくは下記にまとめていますので参考にして頂ければと思います。

体験談:勧誘された話

さて、ここからは私がよく知らずにネットワークビジネスに勧誘され、そのまま少しだけ足を突っ込んでしまった時の体験談をお話しします。

きっかけ

2016〜2017年頃になります。

丁度バンドや DTM や音楽活動から離れていた時期。

当時は独り身で生活は家と会社の往復。

特に会ったり遊んだりする友人もそのときはおらず、20代も後半に差し掛かってきてこれはまずいなあと感じていました。

そんな焦りもあって、街コンや婚活イベントなどに時々参加するような生活をしていました。

場所柄(東京都港区)もあったのか、勧誘目的の構成員がそういうイベントには沢山潜んでいました。

街コンにて

ある時参加した街コンにて感触の良かった相手がいました。

今思えば、勧誘目的で来ている人なので感触が良くて当然ですが、当然の如く?あっさりとその後の約束が取れ、後日会うことになりました。

※今思えば、やたら感触は良いのに男女の雰囲気ではなかったですね。

勧誘の手口と流れ

会ってからは、安めの店で将来のことについて根掘り葉掘り聞かれました。そして、その後にお世話になっている人を紹介されました。

そして、その人(以後、師匠と呼びます)が主催する、相場より少しだけ安めの紹介制パーティBBQに誘われるようになりました。

行った先では爽やかでフレンドリーな人が多く、一般公募している街コンよりも一見良い雰囲気に感じました。

※この流れに該当するケースはまず間違いなくクロです。お世話になっている人(師匠)とはつまり親ネズミです。

当時、友達も恋人もお金もなかった自分にとってはありがたく、よく顔を出すようになりました。

パーティやBBQの他にも、キャッシュフローゲームというお金の勉強会を兼ねたボードゲーム大会や、更に上の親ネズミによるビジネスセミナーなど色々なイベントがありました。

あと「金持ち父さん貧乏父さん」を始め、働き方やお金に関するビジネス書を奨められました。

その後も最初に出会った相手や師匠との交流が続き、仕事の悩みを話したりなど気付けば結構懇意になっており、いつの間にか「一緒に何かやろうよ」「脱サラしよう」的な空気になっていました。

※何かとは何か、は、コンプライアンスに違反してしまうのでこの時点では言えないのです。問いただしても詳細ははぐらかされて答えてくれません。やはりパグリックイメージが悪いだけあって、コンプライアンスにはかなり気を遣っているようでした。

私自身も、当時働いていた会社の給料も安く、会社員としての働き方やその将来に疑問を感じていたこともあり、また彼らが魅力的な人たちであると感じていたこともあり、話に乗ってしまいましたとさ。

実態は

その後は契約書を書かされ、前述のものとは別の構成員限定のセミナーに連れていかれて片っ端からリーダー格の人物を紹介され、終了後に師匠から活動内容に関する説明を受けます。

ビジネスモデルは前述の通りですが、活動内容は大きく分けて以下の3つでした。

所属組織のセミナー、イベントに全部出る

セミナーは一応ビジネスなのでビジネスのお勉強と、強者の成功話を聞いて構成員のモチベーションを保つ目的です。開始前後の時間で、強者のもと雑魚が群がり質問攻めにするのが恒例。

イベントは合同勧誘パーティみたいな感じですね。私も嵌ったようにこれは結構効く模様。

これらを土日に開催します。

取引先の商品を買い込む

アウトなねずみ講ではないので商品があります。それがモデーアという所のサプリや生活用品でした。

一応本質は口コミビジネスなので、口コミの歯車たる自分たちも商品の流通連鎖を担うことになるので、買わないとビジネスにならないやつです。

一応最初に、自分で使いきれない量を買いこんではいけないと説明を受けるのですが、やっていくと結局それは無視され、今月は〇万円買いこもう!になっていました。

ここは改善しないといつかボロが出ると思いますよ…?

人に会う、とにかく会いまくる

実質これがメインです。

今月は〇人と会って、〇人新しい友人が出来て、〇人師匠に紹介して、〇人勧誘した、みたいなのをセミナーで表彰されます。

平日は会社の仕事をこなした後に人に会って、土日はセミナーや合同イベントがぶっ詰まっている合間を縫って人に会って、と凄まじいハードスケジュールになりますが、やってる人はマジでやり込んでて凄かったですね。

友人という名のビジネスツールなのが玉に瑕です。話した内容とかは全てメモられて親ネズミに報告されています。

実際どうなの?

私は完全に合わなかったので比較的すぐに離れたのですが、一応やってみた所感としては以下のような感じです。

×超ハードスケジュール

上述の通りですが、その他事務作業や報告業務も多量にあり、残業はおろか、休む時間も寝る時間も極限まで削られる生活を強いられます。

実際このような生活で家は寝るだけなので、構成員たちはシェアハウスで共同生活をしていることが多いです。

バンドやDTMなんてやっている暇は皆無です。実際構成員に元バンドマンは居ましたが現バンドマンは居ませんでした。

元々体力が低く、かつ持病持ちの私がこなせる生活では到底ありませんでした。しかしやっている人は何年もこの生活を続けていたようで、凄いなあと。

×金銭面が大変

毎日人に会って外食をし、毎週セミナーや飲み会を複数本行い、モデーアの製品(やや高額)を買い込む。

当然ものすごく出費がかさみます。勿論、最初のうちは簡単に収益は上がりません。バンドやDTMなんて以下同。

元々が会社員として一定の収入がないと、根本的に続けることすら不可能でした。実際に大きく成功している人たちの多くは会社員時代にもある程度成功していた人が多かったです。

×非常に厳しい成功難度

大きく成功して夢のような生活をしている人は一定数いますが、基本的には夢物語だと思います。

私が勧誘された当時で全国に構成員が6000人ほど居たそうですが、月収15万円ほど稼いでいる人で上位の5%位だとかという話でした。

上記の通り出費も大きいですから、6000人中5700人以上がまず間違いなく赤字、かつ現場を見る感じでは大半がビジネスにすらなっていないというのが現状のようでした。

ただ、大成功しているほんの一握りの人の中には年収1億超えもいるみたいで、えげつない世界だなと思う次第です。

ブログアフィリエイトの世界と似ていますね。まあ、何の世界でも成功するのは上位の数%なものだとは思いますが、だったら自分はブログの方が向いてると思います。

×カルトっぽい

本人たちは宗教法人ではないし辞書の定義にも当てはまらないと全力で否定していましたが、雰囲気はカルトのそれに限りなく近いと感じました。

セミナーやイベントは基本的に絶対参加、結果を出している人物の言う事も実質的に絶対でした。

モチベーションを鼓舞するための様々な施策や、この活動に金や時間や人生の殆どを捧げる事になる点も然り。

そして何より、多くの構成員がクスリがキマッたようにギラギラしていて、マインドコントロール、洗脳されてる感は割と感じました。良くも悪くもガンギマっている人ほど成果を出していましたね。

この辺りの雰囲気感は、私の感覚ではハッキリ「キモい」と感じる部分でした。

美男美女が多い

人に会う仕事なので、構成員たちはコミュニケーションや身だしなみに関するトレーニングを受けています。

そのため、比較的雰囲気イケメンや美女が多く、一見華やかな感じはあります。OL系美人が好きな方にはたまらんかも知れないです。笑

ただ、上述の通り、特に末端底辺のうちは時間も金も極限まで無いので、おおよそ恋愛やプライベートどうこうどころではないとは思います。

目的意識を持って努力するライフスタイル自体有意義

です。うまくハマれば努力や自己実現による充実感が得られるでしょう。

実際に結果が出ていなくてもそれが病みつきになっている人は多かったように見えました。

あとは、同じ目的のもとに切磋琢磨し合っている仲間感…みたいなところですかね。

大人になってからも本気でできる部活動みたいなものだと言っている人もいました(にしては失うものが大きい気もしますが)。

ビジネスや考え方の教えは価値が高い

繰り返し催されるセミナーがカルトっぽいのは上述の通りですが、内容自体はビジネス生き方全般に学べることも多かったです。

構成員の中には転職や普段の仕事がうまくいきやすくなったと言っている人が多くおり、私自身もそれは実感するところでした。

チャレンジを承認してくれる価値観などは、ルサンチマン傾向の強い日本社会ではなかなか得られないものだと思いますし、労働の価値観に関しても然りです。

日本の教育は、基本的に都合の良い労働者を生み出すための教育でしかなく、本当に大切なことは殆ど教えてくれませんが、そこから解き放ってくれる事には大きな価値があるよう思いました。

(この世界では各々が個人事業家として成功しないといけないのでね)

上記のように雰囲気こそキモいと感じる部分はあったものの、ここに関しては大きく価値を感じられる部分ではありました。

人間関係ビジネスの是非

最終的な着眼点はここをどう思うかではないでしょうか。

親しい友人関係を装って勧誘をしてくるというやり方にどうしてもなってしまうようで、パブリックイメージが悪いのにも頷けます。

実際いざ構成員になると勧誘相手は以前の友人関係ではなくなり、私自身も少し裏切られたような感情を覚えたのは事実でした。

また、取り組んでいる事の詳細は結果的に説明を受けるとは言え、コンプライアンスの都合だとかで然るべき状況まで進展しないと教えて貰えません。

仲良くなってから蓋を開けたら勧誘だった、という事態になりやすいように思います。

本人達が納得しているなら良いとは思いますし、MLMそのものではなく取り組んでいる人や組織側の課題だとは思いますが。

結論

私は合わなかったのですぐに離れました。そもそも他人に会いまくったり人を巻き込んだりということ自体あまり得意分野でも好きでもないですしね。

ただ、実際に成功している人や有意義に活動をしている人も一定数いましたし、一概に悪いものとは言えないとは思います。※但しねずみ講や悪質なケースもあると思います。

内部で色々話を聞いた感じだと、ある種、なんらかの事情で居場所がない人達の受け皿として機能している側面もあるように思いました。共同生活とかしてるしね。

実際に私もそんな状況の時に魅力があるように感じたわけです。

総括すると、私個人的には合わなかったですが、この業界自体を否定する気も特に起きないですね。実際に学べて得られたこともありましたし、こういう世界もあるんだなというだけです。

一つ言えることとしては、どんな大義名分で勧誘されても、やるかやらないかはあなた次第です。

モデーアについて

日用品やサプリといった、ドラッグストアの薬品以外のコーナーで売っている系の製品を扱うメーカー/ブランドです。

主な流通経路をネットワークビジネスとしているため、店頭や街頭広告などでは殆ど見かけないですが、その分広告費を抑えられており製品クオリティに投資できているらしいです。

WEBのリスティング広告は時々見かけますが、こちらもメディアや街頭広告に比べるとコスト感のコントロールがしやすいですね。

モノは良いです

確かにサプリや健康食品系など、モノは良い感じでした。

その辺のドラッグストアに売っているものより2〜3ランク上な感じ。使用していた頃は体調が良かったですね。

構成員に美男美女が多いことに一役買ってそう、というか皆んな肌綺麗でしたね。

最近はネットワークビジネス関係なしにWEBで買えるみたいですし、もう少しお金に余裕が出来たら製品だけはまた利用したいですね。

ネットワークビジネス従事者達は個人事業主

構成員たちはそれぞれ個人でモデーア社とマーケッター契約をする形になっており、件のカルトっぽい組織についてはモデーア社は直接関係なく、紹介被紹介関係の大きな集合体です。塊魂みたいなもんです。

ブラック企業が保険等をチョロまかすためにやってる実質奴隷契約のような感じではなく、同社自体はあくまで健全。キツいのはその「組織」の問題、という感じです。

アムウェイなんかだとまた事情が違うみたいですが、まあ詳しく知りたければ勧誘されるのが一番手っ取り早いかもしれません。。

もし勧誘されて困ったら

これまでに私が書いた内容を見てピンと来るような知人がいたり、更にその相手に一抹のきな臭さを感じていたりすれば、まず間違いなく何かしらの構成員であると思われます。

特に困っていなかったり、興味があれば別に全然良いとは思いますが、もし望まぬ世界に足を突っ込んでしまうのであれば、辛いですよね。

勧誘の断り方などについても、下記の記事でまとめています。よろしければ参考にしてみてください。

事前に知識を身につけよう

上記の記事にも書いていますが、このような件においては、「何となく話に乗っている内に不本意な勧誘を受けていた」となるとお互いにとって良くないです。

知らず知らずのうちに引き込まれない様に、事前に知識を身につけると良いのかなと思います。

当エントリーを熟読して頂くも良し、彼らが進めてくる金持ち父さんの本くらいは事前に読んでおいても良いかも知れません。

この本はネットワークビジネス関係なく、雇われ以外の生き方を知る上でも目を通しておいて良いビジネス書だとは思います。ちょっと文章量を盛っていて長ったらしい感じはしますけどね。

また彼らは、奨める本を既に読んでいることが分かると勧誘が被っている可能性を疑って警戒してきますので、そういう意味でも多少有効なはず。

あとはこちらの「上京物語」も奨められますね。このままで良いのか?的な問題提起がされています。

合わせてどうぞ

再三になりますが、ネットワークビジネスそのものに関する詳しい知識や断り方は下記記事をご参照ください。