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ヘヴィメタル。それは最高の音楽…。難しいことをやっているように見えるかもしれませんが、実は作り方は簡単です。法則がある程度決まっているのでコツを掴めば容易に作曲できます。今回はそんなメタル音楽の作曲方法における要点をご紹介します。

ギターはリフが命

メタルの作曲はギターのフレーズが超大事です。

特にリフと呼ばれる、特定の印象に残るフレーズの繰り返しによって曲の骨格を形成していきます。

複数のリフやコード進行のフレーズを組み立てていくイメージ。

具体的なフレーズの作り方・特徴を細分化していくと以下のようにポイントを絞ることが出来ます。

ダウンチューニングをしよう

チューニングを下げて重い音を出します。

特にドロップチューニングといって、6弦(最低音弦)を他の弦より1音多く下げるスタイルが定番です。

迷ったらとりあえずドロップCとかにしておけば良いと思います。

詳しくは下記の記事に書いています。

パワーコードと単音で攻めよう

メタルのディストーションギターはコードを鳴らすと音が濁りやすいので、濁りにくいパワーコードか単音弾きが最も強い音になります。

よって基本的にパワーコードと単音を中心にリフを組み立てていきます。

コード進行もパワーコードのみで鳴らす場合も多いです。

ジャンルによってはガチでこれだけで大丈夫ですが、アクセントとしてコード弾きを入れる場合もあります。例えばブラックメタルだと短3度が良く出てきます。

0を刻もう

ギターで最も強い音は、6弦開放弦です。(7弦ギターなら7弦開放弦、8弦以下同じ)

通称ゼロ。tab譜で0フレットと書かれることが由来ですね。

一番強い音が一番頻出して然るべきです。ゼロを刻みまくりましょう。笑

プレイアビリティ的にも、ゼロを基音にリフを組み立てていくと良いです。

弾きやすく作りやすく強い。3拍子揃ったゼロ最強。

ブレイクダウンをブチかまそう

ブレイクダウンは、落としてモッシュを誘発するフレーズですね。ドカーンと落としてブチ上がるやつ。

ゼロを刻む神髄でもあります。笑

作り方はとても簡単で、ブリッジミュートでゼロをチャグりまくっていればそれっぽくなります。

あとは6弦1フレットと5弦の0を同時に弾いて、増4度の不協和音で落とす場合もありますね。デスコアに多いです。

ジャンルによっては全く不要ではありますが、メタルコアなど2000年代以降のスタイルなら取り入れると良いと思います。

Babymetal でも、メギツネの中盤に結構エグいブレイクダウンが入ってます。

(1:53あたり)

速弾きはなくてもOK

昔ながらのメタルでは速弾きギターソロが花形のようなところがありますが、近年のメタルでは必ずしも入ってくる要素ではないです。

やりたければ全然OKですが、あくまでも引き出しの一つとして持っておけば十分なのではないかと思います。

私自身、フィジカルな反復練習が苦手で速弾きは習得できなかったのですが、速弾きが出来ないからメタルは諦める…となるのは非常にもったいないので、気にせず行きましょう。

打ち込みなら Shreddage がオススメ

Shreddage はメタルギター専用のソフト音源です。7弦LowGまで対応していてかなりイカツイ音も出せて、ギターを打ち込みで作るならかなりおすすめです。

ちなみにギターの打ち込みがNGということは決してないのでソフト音源も活用していきましょう。

ベースはギターとユニゾン

ベースの作曲は、ほとんどないに等しく、ギターが決まればベースのフレーズもほぼ自動的に決まります。

なぜかというと、ギターのルートに合わせてユニゾンする(同じフレーズを弾く)のが基本になるからです。

これは決して手抜きとかではなくしっかり理由があります。

ギターとユニゾンで弾くことでフレーズがひとつの塊となって最も強い音になるため、ユニゾンであることに価値があるのです。

もちろん動くフレーズを入れて変化を付けても良いですが、あまり動かしすぎるとポップになってしまうので、あくまで基本はユニゾンです。

直球ストレート160kmでいきましょう。

ギターに合わせてチューニングも下げましょう。

音作りは好きなようにやってOKですが、ユニゾンすると聞こえるのは低音中心(=ベースそのものの音色はあまり聞こえない)なので、無理にイカツい音にしなくても大丈夫です。

打ち込みなら Trilian がオススメ

ソフト音源なら、しっかりと重さと量感のある Trilian が個人的にオススメです。

詳しいレビューはこちら。

ドラムは基本3つのパターン

メタルで基本となるドラムパターンは3つだけです。

まず、超基本の8ビートがひとつ。

そして8ビートを基準に、スネアが倍になった疾走ビート(2ビートとかDビートとか言うやつ)と、スネアが半分になったハーフビート(ゆっくりのやつ)。

この3つをフレーズごとに使い分ける感じでそれっぽくなります。

リフに合わせて細かいところに変化を付けていくとなお良いです。例えばブレイクダウンの時はバスドラムをリフとユニゾンさせるなど。

ジャンルやBPMによってはブラストビート(超ざっくり言うと疾走の更に倍)や、ハーフビートの更にハーフが入ることもあります。

要所でキメを入れるとクオリティが上がる

イントロやリフの転換、ブレイクダウン前の煽りなどにキメを入れると一気にそれっぽくなります。

キメとは、ビートを刻まずにリフに合わせてアクセントだけを入れるようなイメージです。

文字だけだと非常に説明が難しいですが…例えば Slayer の Raining Blood だとイントロの「ダダダ」がキメですね。あと最初の疾走の前とか。

(1:00くらいから始まります)

音作りはバッチバチな感じで

メタルドラムの音作りは高速連打しても潰れないタイトで強い音、そして轟音の中で埋もれないように高音のアタック音をかなり強調したバチバチなサウンドメイクをします。

打ち込む場合は限りなくベタ打ちに近い感じで全部フォルテでOKです。

Toontrack の Metal Machine なんかはこれ用途に特化して完璧に仕上げられているので即戦力でおすすめです。

フリーの Shino Drums も、作り込みは必要ですがポテンシャルは高くてオススメです。

まとめ

今回紹介した要点を押さえて曲を作っていけば簡単にそれっぽいものが出来るはずです。

ここまで読んでいる方なら気になっていると思いますが、お察しの通り、一口にメタルといってもサブジャンルが沢山あります。

しかし楽器隊の基本構造は概ね共通していて、今回紹介した内容は大体どのジャンルでも使えます。リフの音階、グルーヴ、音作りなどでジャンル感が変わってくる感じですね。

基本的な方法論を把握したら、あとはひたすら参考曲を聴いてインスピレーションを得て真似していけばOKです。

音楽理論に関しては、メロディックやネオクラシカル系を作りたければ押さえておいた方が良いですが、メロディ皆無のデスメタルやハードコアなら不要です。

最後まで読んでくれた熱いメタルウォーリアーな方は、早速曲を作っちゃいましょう!

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