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ミキシングを素人がこだわりまくっても残念ながらあまりいい結果になることはありません。では私のような素人は何をどこまでやるべきか。今回はそんなテーマです。

音の違い、わかりますか?

プラグインエフェクトも、EQならEQ、コンプならコンプで安いものから高いものまでさまざまな製品が存在しています。

もちろん機種ごとに音が違うわけなのですが、ミキシング・マスタリング用のエフェクトって基本的に音色変化は繊細です。

その違いって、明文化できるほどはっきりと認識できていますでしょうか。

私の場合、レビュー記事を書いたものはともかくとしても、持っているプラグイン全部はっきりわかるかというと、わからないものもあります。機材の前評判やUIに引っ張られている部分も少なからずありそうですし。。

そもそもの問題として、モニタリング環境が貧弱ゆえに認識できないという場合もありますよね。

プラグイン、ちゃんと使えてますか?

プラグインエフェクトの多く、特に最近話題になるようなものの多くは、プロの方でも使うような代物だと思います。

実際にプロの方が Twitter などでこれは良い!と言っているものを気になって購入するというケースもあるのではないかと。自分はありますね。

そのようなプラグインを独学で完璧に使いこなせている方ってどれだけいるのでしょう。

わからないパラメーターや設定の1つや2つ(もしくはそれ以上)、あったりしてもおかしくないですし、機種の特性を理解した上で求める音を出すための適切な処理って高い機材ほど超難しい気がします。

使い方がよくわかっておらず変な設定になっていて変なノイズが発生していたりとか、私はよくありました。。

コンプレッサー1つで何万円もするようなものをちゃんと使いこなせないと勿体ないですよね(ハードならもっとですが)。でも使いこなすためにはそれなりなスキルや環境が必要なはずです。

着地、見えてますか?

ミキシングの処理って単一のトラックに対しての繊細な音色変化を狙います。

これを積み重ねていくことで高みに持っていくわけですが、1点の細かい追い込みに気を取られ過ぎると、時として全体が見えなくなってきます。

1つのトラックを納得いくまで詰めて…という作業をトラックごとに独立してやってしまう(=兼ね合いを無視してやってしまう)と、最終的な着地が謎の方向に行ってしまうことがあります。

元々やりたかったこととは全然違う結果になっていたり、それによりかえってクオリティが下がってしまうなんてこともあったりして。

典型的な手段が目的化してしまうパターンですが、ミキシングってこの辺り、ある程度熟練のテクニックがないと寧ろこうなりやすい気がします。

結論:ちょっと難しい

煽りっぽく書いてしまいすみません。

しかし、私だったら上記の点を自分で完璧にコントロールするのは難しいかなと感じる次第です。

スキルや知識、モニタリング環境などが高い水準にないと、無暗に色々なプラグインエフェクトを買ったりそれで頑張ろうとしてもあまり意味がないのかなと感じます。

よくわかっていないと結構余計なことや無駄なことをしてしまっていて、カネや時間をかけてクオリティを下げてしまっていることがあるんですよね。

ではどうするか?

それでは私のような素人はどうするべきなのでしょうか?以下に記載していきます。

自動系や簡単操作系を活用する

AI が解析して良い感じに処理してくれる iZotope NeutronSountheory Gullfoss 、簡単操作でそれっぽい処理が出来る DOTEC-AUDIO 製品や Waves OneKnob シリーズなど。

こういったツールを活用すればあまりスキルがなくても比較的簡単に一定の水準に持っていくことが出来ます。

時短にもなりますし結構おすすめです。

全体を俯瞰する

繰り返しになりますが、ミキシングの繊細な音色変化に気を取られ過ぎると、時として全体が見えなくなってきます。

そうするとかえって全体のクオリティが下がってしまう場合があるわけですよね。

あくまで全体を俯瞰しつつ、必要な処理だけしていくことを心がけた方が良いと思います。

結果的にその方が耳も鍛えられますし、時短にもなります。意外と余計な事はしなくて良いと気づかされたりもします。

例えばラウド系ならこの辺を見ると良いですよというのが、下記の記事に書いています。

全体のバランスを見るツールとしては Ozone などの Advanced に含まれている Tonal Balance Control などおすすめです。

どうしても気になる所だけこだわる

とはいえ、ここだけは譲れない、というポイントがある時もあるのではないかと思います。

そこはもう惜しげもなくこだわれば良いと思います。

私の場合は、ギターとベースのバランスや兼ね合いについては結構こだわっています。

試行錯誤する価値自体はある

いろいろ試行錯誤してああでもない、こうでもないと繰り返しているうちにスキルが身についてくるということは往々にしてあります。

ミキシングを上手くなることが目的としてはっきりあるのであれば、それもまた有意義でしょう。

ミキシングを学びたいなら

こちらの本を読むことをお勧めします。初心者にも非常にわかりやすく、本質的な内容です。

レビューはこちら。

▶︎【DTMer必読】音圧アップのためのDTMミキシング入門講座!【レビュー】

こだわりすぎずに楽しもう

結論をまとめると、素人がミキシングにこだわっても、かけた時間やコストの割にさほどクオリティアップが望めない可能性が高い、ということです。

しかし、ミキシングがプロ並みに出来ていなければ楽曲として成立しない、ということはないはずで、全体のバランスや音圧など、押さえるべき点が崩壊していなければ楽曲や作品として出して良いのではないでしょうか。

プロのエンジニアを目指しているわけでなければ、比較的アバウトでも別に良いのかなと思いますし、こだわりすぎずに楽しめた方が色々効率が良いように思います。

そんな感じで繰り返しになりますが、個人的には時短系プラグインの導入を強くおすすめします。

ミキシングで低音質をカバーできるわけではない

補足です。

元音がしょぼいのをミキシングでカバーできるかというと、そうでもないです。

録り音や音作りの段階を頑張った方が、最終的な完成度は高くしやすいと思います。

ミキシングの役割は、バランス調整や音を重ねたことで発生した不具合の補正と考えるべきです。

合わせてどうぞ

▶Wavesのプラグインが今もおすすめできる5つの理由

▶DOTEC-AUDIO DeeFat で、難しいベースの処理が一発!【レビュー】