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EMG アクティブピックアップの定番商品の1つに「EMG 60」というモデルがあります。個人的に愛用しているので今回はこれを紹介したいと思います。

EMG 60とは

アクティブピックアップで有名な EMG から出ている代表的な商品の1つが「EMG 60」です。

前回紹介した EMG 81 と組み合わせて 81 をリアに、60 をフロントに搭載する組み合わせで使われることが多いです。この組み合わせを使用している代表的なギタリストは Slipknot の Jim Root など。

Wikipedia(英語版)の記事によると、元は1979年に Fender 向けに開発されたもののようなのでかなり歴史のある機材ですね。

この EMG 60 は、一言で言うなら「シングルコイル風ハムバッカー」という感じのちょっと変わった性質をしているのが特徴です。

サムネ用の写真を撮って気付いたのですが、EMG のロゴが若干青み掛かっています。定番商品は皆全く同じ見た目をしていると思っていましたが意外な所に差分がありました。

シングルコイル風?

EMG 60 は上述のように元々は Fender 向けに開発されたこともあってか、ミニハムバッカー的な設計思想を持っているとかいないとか。そもそも元はミニハムバッカーとして作ったけど Fender の件がポシャったのでフルサイズのハムバッカーにして一般発売したというような説もあります。

それもあってか、EMG 60 のサウンドの傾向は、同社ド定番かつ見た目がほぼ同じ EMG 81, EMG 85 とはやや毛色が異なり、シングルとハムの中間を狙ったような感じになっています。

具体的に EMG 60 がどういう毛色をしているかというと、ハムバッカーサウンドの中にシングルコイルっぽいキラキラ感を含んだような音をしています。

形はどう見てもハムバッカーですのでそれらしい丸さがありつつ、81 や 85 とは違うキラッとした感じやジャリッとした感じを持っています。高域にピークが設定されているようですが、81 のような鋭い感じではなくて、丸みを帯びたままキラキラしています。

ダイナミクスの出方もちょっと特徴があって、こちらもやはりちょっとだけシングルっぽいんですよね。粒立ちの感じというか。

逆に、 81, 85 や他のハムバッカーに比べるとかなり軽めの音になっています。ハムバッカー由来の丸みを帯びた感じとキラッと感が両立されているされていて非常に面白い音ですが、「太さ」や「押し出し感」という点において芯のある音ではないので、ヘヴィリフを刻むのには向いていません。やったことないですが、リアにマウントするとしょっぱい感じになりそうな気はします。

あくまでEMGハムバッカー

「シングルっぽい」とはいっても、シングルコイルの音というわけではありません。

どこはやっぱり EMG のアクティブピックアップですから、精製されたノイズや雑味の少ないクリアな音で、「コンプ感」と称される特有の整った感じがあります。

あまりにもナチュラルな音作りをするとつまらない音になりがちですが、能動的にトーンを決めていくのであれば非常にコントローラブルです。

そういった EMG ハムバッカーとしての要素をしっかりと継承しながら、前述の「シングルっぽい」と称されるキラッとした感じに寄せている感じですね。

この特性を活かして、歪み系のオケや曲の中で鳴らすクリーントーンや抜けの良いリードトーンなどを作りやすいです。81 のお供に使われることが多い 60 ですが、ハイゲインを鳴らすギター、特にリアに EMG 81 を搭載したギターのフロントピックアップとしては確かに凄く使い勝手が良いです。

まとめ

総括すると EMG 60 は、クリアな EMG アクティブハムバッカーの音に、シングルコイルっぽいキラキラさのエッセンスを足した商品です。

…というかそれに尽きますね(笑)

リードもぶっとい感じで行きたいという場合は EMG 85 をオススメしますが、上述したような特徴を活かして EMG 81 搭載機のフロントピックアップに EMG 60 をマウントすると幸せになれる可能性が高いです。

シングルっぽいハムという中途半端さがかえってヘヴィ系のリードとしては活きてくる感じですね。非常に向けが良い点もGood。

例えばですが、ヘヴィロックのオケでシングルコイルのリードが浮いてしまう、とか、EMG 85 だとリフより太くて変なんだけど!?、とか、そういう場合は EMG 60 を是非。

商品情報

実はカラーバリエーションが豊富で自分のギターに合った色を選べます。

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