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Initial Audio から出ている Analog Pro というプラグインを紹介します。色々なタイプの「アナログ感」や「温かみ」を付加できる面白いエフェクトプラグインです。

Analog Pro とは

Initial Audio というデベロッパーが開発・販売しているプラグインエフェクトです。

公式では「Lo-Fi Effect Plugin」と謳っている通り、テープマシン、真空管、バイナルレコードなどのアナログハードウェアの音質を再現し、「アナログ感」「温かみ」「ノイズ」などを付加する事ができるプラグインです。

Initial Audio は EDM や HipHop 系のバキッとした色が強いデベロッパーというイメージがあるので、Analog Pro のようなプロダクトは珍しいですね。Lo-Fi HipHop の引き出しが欲しかったのでしょうか(適当

私事ですが、実はいつ購入したか詳細に覚えていなくて、Computer Music Japan さん辺りを見てセールになっていた時に思考停止で衝動的に買ったものと思われます(笑)

Analog Pro の特徴

付加できる質感のカテゴリは、Tape、Tube、Vinyl の3種類です。プリセットは23種類が用意されています。

公式の紹介動画がかなり分かりやすいのでこちらもご覧ください。

Tape、Tube、Vinyl それぞれで GUI 上部のグラフィックが変わるのがアツいですよね。こういうクリエイティブを刺激する雰囲気演出、良いと思います。

真ん中の「AMOUNT」ツマミの上にある矢印をクリックすると、フラッターやノイズの設定ができます。かなりウネウネの音にすることも出来ますね。

その他、紹介動画のデモを聴いても分かる通り、味付けはかなり濃い目です。Lo-Fi Effect Plugin と謳っているだけあって、ガッツリとローファイな質感にすることを狙っているように感じます。

かなり薄めにかけて、一般的なテープシミュレーターのように自然に温かみを付加することも出来なくはないですが、どちらかというとガッツリと質感を変えたり、原音を壊すくらいの勢いで使う方が得意な感じですね。

それを示すためなのか、立ち上げた初期状態の設定ではトンネルの奥から鳴っているような凄まじい音がします(笑)

パラメーターは多くないが、設定は追い込める

こちらが全パラメーターを表示した状態の GUI です。

上部では WOW や FLUTTER といったアナログ機材の物理的な変形や劣化によるウネウネした音の揺れ、歪み(ゆがみ)を設定できます。ノイズの設定もこちら。

さらに IMPULSE では、Analog、Radio、Tube、VHS、Vinyl などからエミュレートするアナログ機材のタイプを選ぶことが出来ます。

下部は右側がフィルターです。左側は EMPHASIS で高域特性の調整が可能で、STEREO は絞っていくとステレオ感を狭めていくことが出来、0でモノラルになります。

そして真ん中の AMOUNT でエフェクトの混ぜ具合を調整するという感じ。

設定項目は基本これだけで決して多くはないと思うのですが、色々弄っているとわかりますが結構追い込んでいくことが出来ます。「これを弄るとこう変わるのか」と、結構いつまでも弄っていられます(笑)

しかし、ベストなサウンドに追い込んでいくのは、アナログ機材に精通していない身としては難しいですね。アナログ機材の音に詳しくなければプリセットから効き具合を調整していく感じが無難だと思います。

ただ、アナログ機材に精通していないなりにも、デジタル臭い質感は全く感じないので(劣化方向ですが)「良い音している感」は伝わってきます。テープ系の質感とかかなり好きですね。

CPU 負荷は高い

そんな感じでこの Analog Pro は、アナログ型の良い音していると結論づけたいのですが、その分なのか CPU 負荷が結構高いです。

BIAS FX とかよりも高い、なんなら Ozone フル稼働状態と同等かヘタしたらそれよりも高いので、完全に高負荷の部類です。

原型を留めないくらいの加工も出来、単トラックのエフェクターとしても優秀なプラグインだと思いますが、だからといって色々なトラックに挿しまくっていると PC が爆死するかもしれません(笑)

そこだけご注意をって感じですね。負荷を考慮するとバストラックに薄く味付け程度にかけるような使い方の方が使いやすいのかも知れません。

まとめ

買った当初は、ちょっとエミュレートが豊富なテープシミュレータープラグインの一種くらいに思っていたのですが、ところがどっこい、ガッツリとローファイな音に変えることも出来る面白いプラグインです。

デベロッパーもデベロッパーですし、基本的にはは濃い目に適用して Lo-Fi HipHop などを作ることを想定しているのだろうという気はしましたが、味付けとしてアナログ感や温かみを付加するような使い方でも自然で素晴らしいです。CPU 負荷も高いので個人的には断然そっち推しです。

この手のプラグインが好きな人にはオススメできる楽しいプラグインだと思いました。

商品情報

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