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アンビエントやヒーリングミュージックを掘っていると「ソルフェジオ周波数」「528hz」等といったワードをよく見かけます。癒し効果があるそうなんですが、具体的にどういうことなのか調べてみました。

ソルフェジオ周波数とは

まず「ソルフェジオ周波数」という単語について。

アンビエントやヒーリングミュージックの中でも、特にスピリチュアル系の紐付けがされた作品でしばしば目にする言葉です。

ソルフェジオ周波数の528hzが含まれているからうんちゃらかんちゃら…みたいな。

そんなソルフェジオ周波数とは、癒し効果があるとされている特定の周波数を指す言葉で、全部で9つの周波数が該当するようです。特によく見かける528hzもその中の1つということになります。

古くはグレゴリオ聖歌にもこの周波数が使われていたということなので、かなり昔から存在する概念といって良いでしょう。

ソルフェジオ周波数に該当する9つの周波数

ソルフェジオ周波数には9つの周波数があるということが分かりましたが、具体的には以下の9種類になります。

それぞれの周波数に対して効能もあるようです。ネットで調べた情報ではありますが、大体どこを見ても同じ事が書かれているのでそういうものなのでしょう。

  • 174 Hz:意識拡大と進化の基礎
  • 285 Hz:多次元領域からの意識拡大と促進
  • 396 Hz:トラウマ・恐怖からの解放
  • 417 Hz:変容の促進
  • 528 Hz:DNAの修復
  • 639 Hz:人間関系の修復
  • 741 Hz:表現力の向上
  • 852 Hz:直感力の覚醒
  • 963 Hz:高次元、宇宙意識と繋がる

よく見かける 528hz に関しては、これらのソルフェジオ周波数の中でも最も中心となる周波数であるとのこと。

うーん、しかし効能についてはかなりスピリチュアルな感じですね。宇宙意識と繋がるってどういうこっちゃ…?

これらを含む音楽に、相応する癒し効果があるということなのですが…。

「528hzの音楽」って何?

※とりあえずよく見かける気がするので528hzを例にして書きます。

DTM をやっている人なら分かると思いますが、528hz やその他ソルフェジオ周波数に該当する周波数って、まず間違いなくどんな音楽にも含まれていますよね??

下記、試しに私が作った曲を適当に選んでアナライズしてみましたが、まあこんな感じで大体の楽曲は周波数成分はまんべんなく分布しているわけです。特に真ん中ら辺の 528hz などがゴッソリ無い、ということは通常考えにくいですよね。

なので、「528hzの音楽」みたいなものって何?どういうことなの?という点がずっと引っ掛かっていたのですが、どうやら基音を指しているっぽいです。

基音が 528hz になる音って、ピアノロールでいうと C4 付近が該当します。少なくとも A=440hz のチューニングにおいてジャストではないですが、C4 が最も近いです。

調べたらビートルズの Tomorrow Never Knows という曲(ミスチルではない)が 528hz の曲と言われているそうなのですが、この曲は進行が C でトリガーになっています。なるほどそういうことか、と。

初めて聴きましたが、前衛的な曲ですね。ベースがずっと C でプリミティブブラックメタル並みに反復してます。狙って「528hzの曲」にしたのか、たまたまなそうなったのかは諸説あるみたいですが、作曲者がジョンレノン(故人)なので真相は不明のようです。

ソルフェジオ周波数の科学的根拠

ソルフェジオ周波数の効能は、レオナルド・ホロヴィッツ博士という人が提唱しました。

その事が触れられている書籍はこちら。

しかし科学的根拠がはっきりあるのかというと…うーん、なんか煮え切らない感じです。

特定の周波数が人の精神にリラックス効果をもたらすというのは分かるのですが、上述の通り、528hz をはじめとしたソルフェジオ周波数に該当する各周波数ってほとんどの音楽に含まれているんですよね。

リラックスとは程遠いような鬼畜ブルータルデスメタルや音圧バッツバツの電波系アニソンなんかにもまず間違いなく含まれています。

更に言えば、単純に人の声やその辺の物音などにもそれらの周波数って成分としては多かれ少なかれ含まれているはずです。

なので、何とも言えないような…という感じがします。528hz で本当に DNA が修復されるとしても、実質的に音ならほぼ何でも良いのでは?という事になると思います。

まとめ

上記の通り、ソルフェジオ周波数の効能や癒し効果についてははっきりと「ある」と言える感じではないように思います。

個人的な解釈としては、上記の Tomorrow Never Knows (ビートルズ) のように、ソルフェジオ周波数が基音になるキーで曲を作るとリラックス効果が高まるかも、くらいな感じで良いかなと思いました。

どのみち、まともに音楽を作っていたら成分としてのソルフェジオ周波数は必ず含まれてきます。癒やしの音楽を作る際であっても、あまり周波数にこだわるではなく。あくまで雰囲気や音色を大事にしていった方が良いように思いました。

ちなみに、最も癒し効果がある音楽とは何かというと、「聴く人にとって好きな音楽」ではないかと思います。ヘヴィメタルがメンタルヘルスに良いとか言われているのもまさにという感じではないでしょうか。

ソルフェジオ周波数に関しては、科学的な効果を期待するよりも、パワーストーンやお守り等のように、意味付け、願掛け的に考えて利用していくと良いのかなと思います。