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ドラムの打ち込みでブラストビートを作る方法を紹介したいと思います。

ブラストビートとは

ブラストビートは、ブラックメタル、デスメタル、グラインドコアなどのエクストリームメタルやパワーバイオレンス等のジャンルでよく使われるドラムビートです。

数あるドラムビートの中でも特に激しいビートと言えると思います。どんなビートか例えるなら、マシンガンとか、工事現場とか、吹雪とか…。

まあ、文字で説明するより、実際に聴いてみる方が理解が早いでしょう。

例えば下記の楽曲。ブルータルブラックメタルバンド Marduk の代表的な曲ですが、この曲では曲中ほぼ全編にわたってブラストビートが使われています。(曲中ってかアルバム全編この調子ですが)

こんな感じで、高速で「ズガガガガガガ…」と畳み掛けるようなビートです🤘

慣れていないと、一体何をどうすればこんな音が出せるのか…と思ってしまいますが(私はそうでした)、構造さえ理解してしまえば打ち込みなら誰でも作れるというもの。

そんなわけで、このようなブラストビートを打ち込みで作ってみたいと思います。

ブラストビートの打ち込み方

ではさっそく本題に入ります。

基本形

ブラストビートの基本形を打ち込んだピアノロール画面が下記になります。

※ノートの下から、バスドラム、スネア、ハイハットです。

こんな感じで、バスドラム、スネア、ハイハット(またはライドシンバル)の3点を高速で同時打ちするのが基本形になります。分解能は BPM にもよりますが8分が基本と考えて良いと思います。

ただ、基本形がこのような非常に機械的なパターンになるため、色々と変化や表情を付けてやらないと、ベタ打ちでは全くそれっぽくならないです。

以下、変化や表情の付け方を見ていきたいと思います。

ベロシティを弱める

高速連打するフレーズであることもあり、特にスネアは1打1打を思い切り強く叩く感じではないです。

凄腕ドラマーのプレイ動画を見ていても、スネアは手首のスナップのみで連打していることが多く、振り下ろすよりも打音は弱めになっています。

色んなバンドの色んな曲をよく聴いてみても、やはり殆どの場合でブラストビートのフレーズではスネアは小さくなっていることが分かると思います。

よって、スネアのベロシティを下げます。

どのくらい下げるかですが、打音から重さが無くなるくらいまで下げるとそれっぽくなりやすいです。

またスネア以外も、他のフレーズの時よりも多少ベロシティを小さめにしてやった方がより雰囲気が出やすいです。

ヒューマナイズを適用する

ヒューマナイズは、DTM 用語で MIDI ノートに人間的なゆらぎを与える機能です。

具体的にはタイミングとベロシティをランダムに散らす事が出来る機能で、それが人間的かどうかはさておきブラストビートの打ち込みを「それっぽく」するのには非常に有効です。

ブラストビートってそもそも速くて難しいフレーズで、かつ構造上のやっている事自体は単調なフレーズになりますので、グリッドにピタっとハマった状態だと非常に嘘くさく聴こえるんですよね。

なのでタイミングやベロシティを散らすのは他のフレーズよりも特に効果が大きいというか、実質必須かなと思います。

Studio One のようにヒューマナイズの適用量を調整できるシーケンサーでしたら、少し大きめに適用しても良いと思います。

Studio One のヒューマナイズについて詳しくは下記の記事で紹介しています。

スネア裏打ちパターン

変化の付け方というよりは先に紹介した表打ちパターンと対を成す基本パターンとも言えるかも知れませんが、スネアを裏打ちにするパターンがあります。

裏打ちとはイメージのようにスネアを後ろにずらすのですが、こうした方がよりなだれ込むような感じやブリザード感が強く出ます。

打ち込みっぽい嘘くささに関しても、裏打ちパターンの方がいくらかマシに聴こえやすいと思います。

また、BPMが140など遅くなってくると裏打ちパターンでないとそもそもブラストビートっぽく聴こえなかったりもするのですが、逆にBPMが速くなってくるとエクストリーム過ぎるので、そのあたりも気にしつつ試してみてほしいです。

シンバルを3連(2拍3連)にする

フレーズに変化をつけるパターンとして、ハイハットまたはライドシンバルを3連符または2拍3連にするパターンがあります。

非ドラマーの私からしたら、そんなこと人間に出来るのかよ!?と思ってしまうのですが、凄腕のドラマーさんがやっているのを時々見かけます。

シンバルはライドシンバルのカップがオススメです。アタックの粒感が強い音色なので「変化をつけて3連にしている感」がわかりやすくなります。

その他、シンバル系は叩くパーツやフレージングをこまめに散らすと表情が出やすいです。先に紹介した Panzer Division Marduk も結構シンバル系に変化をつけていますね。

まとめ

ブラストビートの打ち込みについて紹介してみました。

打ち込んでみると、実はブラストビートってやっている事自体は意外とシンプルな構造である事がわかりますよね。

だからこそ、打ち込みにおいては機械的な残念な感じになりやすいので、それっぽい雰囲気を出すためにあの手この手で変化や表情を出していく事が重要になってきます。

ドラム音源については、速いフレーズに対応できるメタル系のものを選びたいですね。

参考になれば幸いです。