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Nembrini Audio がフリープラグインとして公開しているアンプシミュレーター、Crunck V2 Guitar Amplifier を試してみました。

Crunck V2 Guitar Amplifier とは

イタリアのプラグインデベロッパー、Nembrini Audio によるフリーのギター用アンプシミュレータープラグインです。

Nembrini Audio はややマイナーですが Brainworx 製のアンプシミュレーターの開発に関わっていたりする、隠れ?高品質デベロッパーという感じです。

で、本製品。現行は Crunck V2 ということで、2代目になるようです。

Crunck という名称から、GUI からは似ても似つかないですが元ネタは Krank になるのでしょうかね。

以下、公式の紹介動画ですが、これを見ても何もわからないという(笑)

機能と使い方

GUI はこれだけです。とてもシンプルですね。

機能もシンプルで、1チャンネルのみ、操作項目もオーソドックスなツマミのみとなっています。BASS、MIDDLE、TREBLE、PRESENCE に加え、MASTER(パワーアンプの出力)、OUTPUT(最終的な音量)です。

CABINET のところはオンにすると備え付けの IR が使えます(4×12 V30 というやつ)。オフにすると IR は読み込まれなくなるので、別途 IR Loader を使って好みの IR を使用することが出来ます。

チャンネルは1チャンネルのみですが、GAIN の量を調整して、クリーン~クランチ~ハイゲインまで対応できます。ただ、GUI からも想像が付く通り基本的にはハイゲイン系に強みがあるアンプになります。

なおノイズゲートやチューナーなどの機能はありません。そこは無料プラグインなので仕方ないでしょう。その代わり CPU 負荷はアンプシミュレーターとしてはかなり軽量な部類です。

所感など

はじめに、クリーン~クランチは微妙です。特にクリーンは、いわゆるハイゲインアンプ特有のつまらない音といった感じですね^^; 一応鳴らせるよ、程度の認識で十分かと思いますが、フリーであることを考慮するとそれでも貴重なのかもしれません。

一方ハイゲインサウンドはなかなか良い感じ。フリープラグインながら本格的に使っていけるレベルだと思います。

音の傾向ですが、粒立ちは良く粒は大きめで、荒っぽくザクザクした感じのワイルドな音です。Krank っぽいといえば Krank っぽいのかな?

標準装備の IR もかなり荒っぽい音をしていますが、IR を換えてみてもやはりアンプ自体が荒々しい方向の味付けになっている事がわかります。標準の IR を使うなら、同社の Analog Rack Cleaner で高域を抑えてやると良さそうです。

音は硬めです。といっても古いアンプシミュレーターのようなデジタル臭い硬さが残る感じでは決してなく、オーバードライブを通さなくてもしっかりと輪郭のあるハイゲインサウンドになる感じですね。

また中高域あたりの突き抜け感が心地よく、モダンなハードコアなんかによく合いそうな音だなという印象です。

まとめ

フリーのハイゲイン系アンプシミュレーターというと、Emissary が有名かなと思うのですが、粒立ちが細かくユーロ系のブルータルさを持つあちらとは結構性格が異なりますね。

本製品、Nembrini Audio Crunck V2 Guitar Amplifier はアメリカンな方向性の荒々しくタフなサウンドです。デベロッパーはイタリアですけどね。

それもあって、Crunck V2 と Emissary を左右のギターに使えば、無料アンプシミュレーターだけで十分良い感じにメタルギターのプロダクションを作れますね。

興味がある方は是非試してみてください。

商品情報

Nembrini Audio 公式サイトからダウンロード可能です。