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こんにちは。Lostmortal@DTMブログ (@lostmortalmusic) です。

Ample Sound から、レスポールタイプのギター音源、Ample Guitar LP を使ってみたので紹介したいと思います。

私事ですがギター音源の新調を検討していまして、近年ギター音源といえば!というイメージのある Ample Sound が気になってました。丁度一番気になっていた Ample Guitar LP の使用期限付きデモバージョンがあったので使ってみた次第。機能自体はフルで使える感じだったので、ひと通り感想を書ける程度には触ることが出来ました。

Ample Guitar LP とは

高音質なギター、ベース音源を販売してる Ample Sound の商品のうちの1つです。

Ample Sound は、1つの楽器のモデリング毎に1つの商品として販売していますが、この Ample Guitar LP は、ギブソン・レスポール(1958年モデル)をモデリングしたギター音源となっています。

Les Paul で LP という感じですかね。

ヴィンテージのレスポールを手にする機会なんてあまりないですが、そのぶん容易に入手できるソフト音源でモデリングしてくれるのはありがたいです。

レスポール音源なので、骨太なロックサウンドや甘いリードサウンドを鳴らすのに最適なギター音源だと思います。

雰囲気のある質感

まずは公式のデモをご覧ください。

どうでしょう?結構良い音してますよね。

Ample の公式デモって結構微妙なものが多くて「それ本当に音源の良さ伝わってる?」と思ってしまうものも少なくないのですが、Ample Guitar LP に関してはデモもしっかりしていて良い感じですね。

太さがありつつ、歪んだリフはメタル系専用ギターの明瞭さとは違った雑味やある種軽快な抜け感のある質感、アルペジオのふくよかで甘い感じなど…レスポールらしい音の再現度は高いと思います。

後述する通りアンプシミュレーターやエフェクトが内蔵されていることもあって、自分で使ってみても割とこのデモのままの音がします。

アンプシミュレーターとエフェクトが内蔵

Ample Guitar シリーズ共通の仕様ですが、アンプシミュレーターとエフェクトが内蔵されていて、プラグイン内で音作りを完結させられるようになっています。

アンプシミュレーターは下記のようにヘッドとキャビをそれぞれ設定できて、簡易的なものではなくてちゃんとしたアンプシミュレーターっぽくなっています。

収録アンプモデルは製品によって変わるようですが、Ample Guitar LP には、マーシャル800、トリプルレクチ、JC、ツインリバーブなど定番的なものが入っています。個人的には800が一番良いと思いました。マイクのポジションは弄れないですがまあ十分ですね。

エフェクトは、コンプ、EQ、エコー、リバーブが搭載されていて、これらも結構本格的というか、ちゃんと使えるエフェクトになっています。

コンプと EQ のイメージを載せておきます。画像が小さいですが、単体プラグインにあってもおかしくなさそうなそれっぽい GUI で、各パラメーターを細かく設定できるのが分かるかと思います。

Guitar Proのデータを読み込める

これも Ample Guitar 共通の機能ですが、なんと、Guitar Pro のタブ譜データ(.gp5、.gpxなど)を読み込むことが出来ます。これはアツい。

Guitar Pro といえば、極端に IT に疎い人を除けばギタリストにとってはお馴染みのタブ譜作成・再生ツールですよね。

Ultimate Guitar Tabs などにアップされている、好きなバンド・好きな曲のタブ譜を落として、Guitar Pro 上で再生しつつコピーしたり作曲の参考にしたり…多くのバンドマンが通る道ではないかと思います。

そんな Guitar Pro のフォーマットを読み込んでプラグイン上で再生したり、ドラッグ&ドロップで DAW に MIDI データとして貼り付けが可能になっています。

かつては私も Guitar Pro のタブ譜作成機能で作曲をしていました。ただ Guitar Pro の音は MIDI の GS音源?か何かのチープな音で、作品としては使えなかったです。それが Ample Guitar の音で鳴らせるようになるというのはワクワクしますね。

何かしらタブ譜を作ったり打ち込みギターを使う機会のあるバンドマン DTMer にとってはとても面白い機能だと思います。

リフ自動生成機能

これも Ample Guitar 共通の機能ですが、Riffer というモードがありまして、プラグイン内部で打ち込みが可能な他、リフの自動生成をしてくれる機能も備わっています。

分解能とコードと演奏パターン(アルペジオ or ストラム)を指定するとフレーズを自動で生成してくれます。

最近は作曲アシスタントツール的な機能をちょいちょい見かけるようにはなりましたが、まさか Ample Guitar に搭載されているとは思いませんでした。随分と多機能だなと。

プラグイン内部で打ち込みが可能な点は、アルペジオなどで DAW に打ち込むと弦の指定をうまく解釈してくれなくて狙い通りに鳴らないような場合にも有効ですね。

チューニングは1音下げまで

結論を言うと、デモったものの購入には至らなかったのですが、その理由がこれです。

チューニングは各弦1音下げまでの対応となっており、スタンダードDかドロップDか半音下げか、変則チューニングの選択肢はそれくらいになります。Kontakt のようなピッチシフト機能も特になし。

私は2音半~3音下げくらいを好んで使用しているので、私の使用要件には合わずに購入を見送ったという形になりました。

シリーズの製品によって多少違いはあり、メタル専用の Ample Metal Ecripse はドロップCまで対応しているみたいです(それでもドロップCですが)が、殆どの製品が1音下げまでみたいですね。

また、低音対応という意味ではシリーズに Schecter Hellraiser C-9 をモデリングした9弦ギター音源も存在していますが、色々すっ飛ばして9弦かい!というね(笑)さすがに6弦ギターとは音が違いすぎて別物です。

意外と打ち込み臭くなりやすい?

Ample Guitar LP、これまでに説明した通り多機能で基本的に音も良く、良音源です。

しかし、ちょっと音作りがうまくいかないと打ち込み臭い残念な音になりやすいかなという印象も受けました。

音の良さに定評がある音源だし、実際ハマれば良い感じなのですが、変に弄るとハマらずにあれれ…?ってなることが少し多いですかね🤔

内蔵アンプシミュレーターはバイパスして BIAS AMP などサードパーティのアンプシミュレーターを通すことも出来ますが、サードパーティのアンプシミュレーターがしっくり来にくいんですよね…。少し研究が必要そう。

かといって内蔵アンプシミュレーターは、専用のソフトに比べたらやはりどうしても作れる音は限られてきますからね。

打ち込み方も結構工夫して表情を付けていかないと、ベタ打ちでそれっぽくなるかというと微妙かもです。Shreddage なんかだとベタ打ちでもメタルリフは結構それっぽくなるんですけどね。Ample は打ち込みも音作りもある程度作り込みが必要そうですね。

これ、なんとなく Ample Guitar LP だけでなくシリーズ全般に言えそうな傾向に感じますが、音がうまくハマらない時は大人しくプリセットを使っておくのが無難かも知れません。

まとめ

Ample Guitar LP の紹介でした。

使ってみる前は玄人向けの良質音源という印象があったのですが、いざ使ってみたら印象は逆転し、むしろ初心者フレンドリーな音源でした。

リフの自動生成機能やアンプシミュレーターを別途用意しなくて良い点、Guitar Pro と連携できてDTMに慣れていないバンドマンでも使える…というどちらかという初心者フレンドリーな音源かなと思いました。

ちょっと打ち込み臭くなりやすいというデメリットもありましたが、素性は良いのと、プリセットがそこそこ程度充実しているので、プリセットベースで使っていけばあまり残念なことになることはないと思います。

拘っていくと選択肢は他にもあるかも?という気はしなくもないですが、純粋に自分の好きなギターやベースのモデリングを選んで購入できる点は非常にワクワクするし、これだけ多機能で1万円台で購入できるコストパフォーマンスも魅力です。

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