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こんにちは。Lostmortal@DTMブログ (@lostmortalmusic) です。

Waves バンドル製品に含まれているアンプシミュレーター、GTR3 を使ってみたので紹介します。今までなんとなくスルーしてしまっていたという方も多そうですが、その実力やいかに。

なぜ今 GTR3 なのか

私が陰ながら全力で応援している Yuuki-T (@project0t) 兄さんが GTR3 を取り上げていて、「そういえば触ったことなかったな、ちょっと触ってみるか」となりました…!

応援している方の動きってやっぱりエンハンスさせられますね。GTR3 もそうですが、最近 Waves のプラグインを良く取り上げていらっしゃって、それを見て私自身も改めて Waves の良さを実感している限りです。

悪く言えば2番煎じかもしれませんが、今回は自分なりに GTR3 を使ってみた感想を書きたいと思います。なにげに初めて使ったもので…。

Waves GTR3 とは

Waves 製のギター/ベース用アンプシミュレータープラグインです。

発売は2007年とのことで、2020年でなんと13年選手。

単体でも購入可能ですが、Gold や Platinum など Waves 定番のバンドル製品に含まれているので、意図せず所持している方も多いのではないかと思います。

Yuuki-T さんも言及していますが、Waves のバンドルってミキシング目的で購入する場合が殆どだと思うので、GTR3 はオマケで付いてくるような認識を持ちやすいですよね。

強引な解釈をすればそのような DTMer にとっては実質無料とも言えます。

(いらすとやのLINEスタンプ好きです…)

また、後の PRS Supermodel の礎となったプラグインでもあります。この頃から PRS 系のプリセットが収録されているんですよね。

GTR3 の特徴と使い方

GTR3 のプラグインを読み込もうとすると、下記のように選択肢がたくさん出てきて一瞬戸惑うと思います。

アンプ単体・ストンプボックス単体・オールインワン・チューナー単体に加え、Waves あるある?なステレオ/モノラルの選択肢、更にストンプについては挿せる本数の違いで選択肢が分かれています。この中から適切なものを選んで読み込む形になります。

このように選択肢が多いのは、CPU 負荷を最低限のセッティングが出来るようにという配慮だと思います。今よりも PC のスペックがかなり低かった時代の製品ですからね。

今回はとりあえずオールインワンの「GTR Tool Rack Mono/Stereo」を立ち上げてみます。ギターやベースのソースはモノラルなのでインプット側は Mono で良いでしょう。

Tool Rack の場合、立ち上げると上記のようにアンプ・ストンプ・チューナーのビューが存在し、それらを切り替えて使うことが出来ます。

アンプは2つのセッティングを重ねることが出来る仕様になっていますが、「Link」を押して同じ(実質1つ)にすることも出来ます。

機能は Amplitube などと大差ない感じで、オールインワン系のアンプシミュレーターパッケージとしてしっかり作られています。古い製品とはいえ既に完成された UX です。

収録モデルもそこそこあり、プリセットに関しては Waves らしくかなり豊富になっています。

アンプの UI が大きく変わらないので何がどのモデルなのかは良く分かりませんが、とりあえず PRS があって良い感じです。

音質は流石に最近の機種には敵わないが…

さて GTR3 の音質面の感想になります。

10年以上前の製品なので、さすがに音質は最近の高品質なアンプシミュレータープラグインには全く敵いません。(比べるのも酷ですけどね)

しかし、全然使えないわけでもないです。

現代で定番となっていたり評判の良いアンプシミュレーターソフト達が存在すらしていなかった、何世代も前の時代の製品であることを考慮すると凄いなとは思います。

全体的に、頑張って作り込んでいけば…にはなりますが、ハイゲイン系はそこそこの音は作れそうです。ベースも健闘していて派手さはないですがスムーズで安定感がありますね。クリーン系は渋めですが、ピタッとした収まりの良さがあります。

Wavesらしい音

決してハイファイではないけど使っていける音という感じで、ある種非常に Waves らしいサウンドに仕上がっていると感じます。

最近の高品質なアンプシミュレーターに比べると奥行きや立体感は確実に劣り、おもちゃっぽい音ではありますが、味付け濃いめでミックス馴染みの良い Waves 印のサウンドの系譜を確実に汲んでおり、オケに混ぜると良い意味で印象が変わるかも知れません。

例えるなら、キラキラした高級感はないけど、化学調味料でしっかり味のついたジャンクフードかスナック菓子のような旨味といった感じ。

ハイゲインのサンプル

普段やらないのですが、ちょっと鳴らしてみた音を掲載してみます。

以下の音源、右のギターに GTR3 (PRS_Supernatural + IR) を使用しました。左は BIAS AMP。ギターは左右とも打ち込みで Shreddage2 です。

ハイゲインサウンド、しかも打ち込みですが、頑張ればこれくらいは出来ました。

なおこの曲は別のバンド用のデモですが、そこはご愛嬌ということで…。

IR の使用を推奨

GTR3 のキャビネット部分は、キャビネットシミュレーターではなく、専用の IR データを読み込む仕様になっています。

しかし、GTR3 標準の IR はなんだか癖が強くて扱いにくいモノが多いというか…まあ端的に言ってしまうと品質があまり良くないと思います。

なので GTR3 を使いたい場合は、標準のキャビネット部分はバイパスして、サードパーティの IR を読むという選択肢は常に考慮しておいた方が良いです。

私の上述のデモは迷った結果、Celestion 公式の IR を使用しました。下記記事のものですね。

まとめ

ということで Waves GTR3 を初めて触ってみましたが、古い製品としては健闘していると思いました。

現在はミキシング機材を買ったときのオマケ的な立ち位置になってしまっている印象のある製品ではありますが、少し見方を変えてみるとどうでしょう?

どのみち Waves のプラグインバンドルって DTMer ならほぼ皆通る道ですし、それならくどいですが強引な解釈をすれば実質無料と言えます。笑

古いソフトウェア機材なので必ずしも音が良いといわけではないものの、オケに馴染みが良く安定感のあるサウンドは、曲作りを全体で俯瞰した時には扱いやすさの面で強みが出てくる可能性はあります。

とはいっても、正直なところ DTM 初心者が良い音を出す難易度は非常に高いです。中上級者が使うにしても他にもっと良い選択肢があるので、現代に敢えて GTR3 を選ぶ理由は特にないとは思います。

しかし慣れるまではアンプシミュレーターは買わずに Waves のバンドルを買って付いてきた GTR3 で頑張ってみるというのも良いかも知れません。次に買うべきものの目星がつくまでの繋ぎみたいな感じで、使い道はあると思います。

商品情報

以下、Waves の主要なバンドル製品に同梱されていますので、ミキシング機材を揃えるついでに入手が可能になっています。

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